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演奏会
「ティルソン・トーマスの偉大さ」
PMFオーケストラ演奏会
 PMF恒例の東京大阪公演は27日大阪ザ・シンフォニーホール、29日東京サントリーホール。マイケル・ティルソン・トーマスの指揮で自作の「シンフォニック・ブラスのためのストリート・ソング」を頭において、マーラーの交響曲第5番だ。
 本拠地札幌公演は25,26の両日。2日目の日曜コンサートは札幌芸術の森・野外ステージ。
 PMFはマーラーを何回も採りあげてきている。99年の第1、00年の第3、02年の第9、03年の第6、そして、さる11日の第2を聴いてティルソン・トーマスの第1第3、ハイティンクの第9、ルイジの第6、エッシェンバッハの第2それぞれに完成度の高さを享受したのだが、図抜けた印象が第9なのは、ハイティンクの指揮もさることながら、やはり作品が他のどれにもまして優れているからだろう、と自問自答している。ほかの3人の指揮者にも、この第9を振ってもらったら、さぞや魅力的なコンサートになるのではないか。
 今回の第5は、あのラトルがベルリンフィルのシェフになった最初の定期で振るという特別扱いをされた曲だ。第9につぐ問題作ということなのかも知れない。
 ティルソン・トーマスのマーラーは第1、第3に続いて、今回も快演だ。切れ味の鋭い指揮に磨きがかかり、虚飾一切なし、無駄が全くない棒は、無機質に乾くことも全くない。最小限の所作から巨大な音楽も微細な音楽も意のままに出現する。
 ウィーンフィルの教授陣が入らない18型4管の若者たちの質の高さには舌を巻く。トランペット、ホルンの女性首席が何と素敵に輝いていたことか。
 MTT自作はホルン、トランペット各4にトロンボーン3、バス・テューバ1.多種多彩な響きを十二分に楽しめる10数分の佳品だが、今日的な翳りがない楽天的な音楽がマーラー5と、しっくり繋がったとは思えない。
 完売満席の聴衆が沸きに沸くのは気持ちがいいものだが、少し騒ぎ過ぎのキライがある。来年は20周年、ルイジがどんな音楽祭にしてくれるか。大勢が期待しているはずだ。
7月25日、札幌キタラ大ホール
谷口静司(25日・記)
category:演奏会, 12:55
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